電気科主任の私が気になるトピックを元にきままに書きます。
今回は、「捨てる決断が未来を切り開く」について考えてみたいと思います。ある会社の経営者が、これまでの経営を振り返り、自身が行った決断を分析したところ、成功につながった決断はすべて「引き算」の決断、つまり何かを捨てることで得られたものだったという話です。社員からは、何かをやめる提案に対して「これまでの苦労を考えてください」という反対の声が上がるものの、ところがなぜか「加える」決断には反対が少ないという。しかし、経営者は、捨てる決断を未来を得るための必要な選択と捉えました。
この話は、教育や技術開発の分野においても非常に重要な示唆を与えてくれます。現代社会は、情報過多で変化が激しく、不確定要素が多い環境です。古いものや非効率なものを捨てる決断もまた、成長や進化に不可欠なのです。
例えば、教育現場では、古い教育方法やカリキュラムを見直し、生徒たちが今の時代に合ったスキルを身につけられるような新しい学習スタイルを取り入れることが求められています。また、工業技術の分野でも、古い技術やプロセスを見直し、より効率的で持続可能な方法に移行することが、企業や社会の持続的な発展に寄与します。
このように、「捨てる」ことは決して簡単な決断ではありません。特に、過去の努力や資源が投入されたものを捨てる決断は、多くの反対や躊躇を生むことがあります。しかし、長期的な視野で未来を見据え、現状に満足せず常に進化し続けるためには、このような「引き算」の決断が必要不可欠なのです。
未来を切り開くためには、新しいものを加えることと同じくらい、古いものを捨てる勇気も必要です。このバランスを見極め、適切な決断を下すことが、経営者、教育者、技術者に求められる資質だといえるでしょう。未来への一歩を踏み出すために、何を捨て、何を取り入れるか。それを決めることが、未来の始まりなのです。
乱文をお読みいただきありがとうございました。今後も、持続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。
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