2024年3月10日日曜日

独創力について

 今日はある本に書かれていた「独創力」に関する考察。この話は、教育者の視点からも非常に示唆に富んでいました。

特に印象的だったのは、ある人が子をもつ女性に「お子さんに独創力をつけさせたいですか?」と問い、「はい」と答えた女性に「そのためにどうしますか?」の問う。それに対し「子供がやりたいようにさせます」という回答。

この本は次のように書いてありました。
独創力を育むためには、三つの重要な要素が必要。まず、「やりとげると決めたことは必ずやる」ことで自己規律を養い、目標に対するコミットメントを示すこと。次に、「歴史から学ぶ」こと。過去の成功や失敗から得られる教訓を活用し、新しいアイデアやソリューションを生み出すためのインスピレーションを得ること。そして最後に、「世に認めてもらうために、ネットワークをしっかり築き、よい人間関係を構築しておくこと」。

この話は、放任主義が独創力を育む唯一の方法ではないことを明確にしています。実際、自由に行動させることが独創力の鍵であるならば、すべてのチンパンジーもまた独創的であるはずだと。独創力はもっと複雑な要素の組み合わせから生まれるものであり、自己規律、歴史への理解、そして良好な人間関係がその土台を形成します。

現代の高校生たちを見ていると、この三つの要素がどれも彼らの成長と成功に不可欠であることが明らかです。私たち教育者には、独創力を単なる自由な発想としてではなく、目標達成のための自己規律、過去からの学び、そして人との関わりを重視することで、生徒たちは未来にわたって価値ある貢献を社会に提供できるようになるはず。

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