2023年8月8日火曜日

EdTech 3.0時代と新しい学びの形

 こんにちは、工業高校の教科主任として日々、技術や教育の変遷を感じています。今回は、新時代のEdTechについての私の視点を皆様と共有させていただきたいと思います。

第3世代と呼ばれる「EdTech 3.0」に私たちの教育は突入しています。最初の段階、第1世代はオンライン動画の時代であり、次に進化した第2世代では、AIを活用したドリル学習が主流でした。しかし、今目の前に広がる第3世代のEdTechは、それまでの学習とは一線を画すものとなりそうです。具体的には、一人一人に合わせた家庭教師のような存在としてAIが立ち位置を築いていくことでしょう。興味深いことに、Khan Academyは「Khanmigo」という新サービスのデモを公開しており、これはまさに新時代の学びの形を予感させます。

さらに、AIの力が真に発揮されるのは、単なる知識の習得を超えた、創造的な学びの場であると考えています。研究や地域の問題解決、オリジナルコンテンツの制作など、知識を活用して新しいものを生み出す学びがこれからのキーとなるでしょう。社会全体での評価の基準も変わり始めており、伝統的な「習い事」の考え方も大きく変わる可能性があります。

それに伴い、第1、第2世代の主役であったオンライン動画やドリル教材は、その位置をEdTech 3.0に譲る形でシフトしていくでしょう。しかし、教育コンテンツが持つ「面白さ」や「楽しさ」は、時間が経っても色褪せることはないでしょう。

最後に、教員の役割にも変化が求められています。"教える"だけではなく、AIとの連携や学習デザインのスキルが必要となってきています。新しい教育の形に適応し、生徒たちとともに成長していくための知識や技術を磨き続けることが、これからの教員に求められるでしょう。

これからの時代、新しい学びの形を共に築いていくことを楽しみにしています。

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