2023年8月7日月曜日

未来の住まい

 先日、非常に興味深い情報を目にしました。それは、米テキサス州で建設中の世界最大規模の3Dプリント住宅群に関するものでした。今日はその話題についてシェアしたいと思います。


最初の完成した住宅が公開されたというこの報道によれば、コンクリートベースの建材で壁を「プリント」した平屋建ての住宅が9月から入居者を迎える100棟中の最初の1棟となっています。この住宅群は、州都オースティンから北へ約48キロ離れたジョージタウンの「ウルフ・ランチ」という開発エリアに建設されており、その背後には、建設会社ICON、住宅建設会社レナー、そしてデンマークの設計事務所ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)の名があります。


ICONの広報担当者、カーラ・カルキンズ氏の情報によると、一部の住宅はすでに購入されたとのこと。その住宅の壁は、幅約14メートルのロボットプリンターがラバクリートというコンクリートミックスを押し出して形成され、壁のプリントが完了すると、ドアや窓、ソーラーパネルを備えた屋根が設置されるという流れです。


興味深いことに、ICONのCEOであるジェイソン・バラード氏は、この3Dプリント技術が、より早く、より手頃な価格で高品質の住宅を提供できると話しています。事実、独自の調査によれば、住宅をプリントすることでCO2の排出量と廃棄物が削減できることが示唆されています。


しかし、全てが順調というわけではありません。一部の批判的な意見として、3Dプリント住宅が炭素集約型のコンクリートに依存していること、また安全性や安定性に関する建築基準法がまだ広く採用されていない点が挙げられています。


それにも関わらず、バラード氏は自社の技術をホームレス問題や自然災害時のシェルター提供の解決策として活用できるとの見解を示しています。


最後に、彼の言葉を引用します。「3DプリントはSFではない。SFから現実へと境界線を越えた。将来的には、我々が持つ最も高い価値観や理想に合致する住宅の解決策として、3Dプリント住宅が人々の期待の的になると信じている」


未来の住まいがどのように進化していくのか、非常に楽しみですね。

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