私が初めて工藤勇一先生の名を耳にしたのは、彼が千代田区立麹町中学校の校長を務めていた頃でした。その後、書籍『学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革』を手に取ることとなり、その中に綴られた先生の独自の教育哲学や取り組みに深く感銘を受けました。
この書籍を通じて、私は「手をかけて育てる」教育の限界や問題点をより具体的に理解することができました。以前勤めていた学校での「手厚い」と評価される教育に対して私が感じていた疑問や不安が、この書籍によって明確に言語化されました。実際、過度なサポートや介入は、生徒たちの自律性や主体性を奪いかねない。
工藤校長の指摘する「与え続ける教育」の限界や、生徒たちが自ら学び方を学ぶ重要性は、今の教育現場で真摯に向き合い、反省し続けるべきテーマです。そして、この書籍を通じて、教育の場での対話や意見交換の大切さを改めて感じました。
以前の学校での経験と、工藤先生の著書を読んだことで、私の中の教育に対する考え方や価値観が大きく変わりました。私たち教員の役割は、生徒たちに知識や情報を供給するだけでなく、彼らが自らの力で考え、学ぶ力を身につける手助けをすることにあると痛感しています。
私は、工藤先生の考え方やこの書籍に学んだ教育の本質を、今後の教育現場で生かしていきたいと考えています。生徒たちの真の成長と、新しい時代に適応する教育の実現のために。
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