●2023.6.22 記事要約より
文部科学省は、学校でのAI利用に関するガイドラインを公表する予定であり、同省は、夏前に公表する見込みであることが分かった。これには、「ChatGPT」などの生成AIを含んでおり、夏休みの課題だけでなく、著作権や情報セキュリティなど多様な観点が盛り込まれる方針である。専門家からの意見を取り入れつつ、具体的な例や視点を提供し、学校現場での適切な判断を支援することを目的としている。
政府のAI戦略会議は、5月26日に、教育現場における生成AIの扱いに関する重要なポイントを整理した。この中で、生成AIが宿題に使われ、生徒の作品の適切な評価が損なわれる、また、作文やレポートに生成AIを使うことで生徒・児童の創造力が低下する懸念があると指摘した。しかし、AIの利用により、生徒の理解度に合わせて教え方を調整する、AIとの対話的な教育方法を導入するなど、教育効果が上がり、教員の負担も軽減できる可能性もあるとしている。
文部科学省の担当者は、AI戦略会議で言及された透明性や信頼性のリスクだけでなく、AI利用において可能性にも触れる方針であると説明した。また、自治体の動きとしては、東京都教育委員会が6月13日に都立学校に対して、日記、読書感想文、プログラミングなどの課題において、生成AIの回答をコピーして使用しないよう指導する通知を出している。この通知は、不正確もしくは無意味な回答が出る可能性や著作権を侵害する恐れがあるなどの注意点を盛り込んでおり、生成AIの危険性だけでなく特徴や注意点を教員に知ってもらう必要があることを強調している。
学校での生成AI利用に関するガイドラインは、AI利用の可能性とリスクのバランスをとり、学校従事者のみならず生徒の意見も踏まえた、適切な判断を支援することを目指している。
●以下、あくまでの私個人の意見
・まず、”学校現場での適切な判断を・・・”使ってみなければ、どう活用できるかわかりません。まずは、先生方自らが使いまくってみることが重要かと。
・”生徒・児童の創造力が低下する懸念がある”ここ、重要だと思います。クリエイティビティ(想像力・創造力)は経験から生まれます。AIが持っている多くの経験は実経験ではなく、誰かが経験したものの伝達。本だってそうじゃないか!と言われたらそうなのですが、AIのデータを頼りすぎて考えなくなる(思考停止)に陥る危険性はあると思います。自分のことを棚上げして言いますが、最近の世代の人、考えるのをサボる人多いと思います。
・”可能性にも触れる・・・”ここです。実際、私も授業でAIを活用していますが、可能性は広がり続けている印象です。労働人口が減ることが確実となる時代に、テクノロジーを活用して様々な取り組みを行うことは絶対に必要だと思います!!
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