2024年2月29日木曜日

やめる新入社員

 電気科主任の私が気になるトピックを元にきままに書きます。

 今日は、若手社員が就職後3年以内に仕事を辞めることが多いという問題と、その背景にある「意見が言いにくい」「職場の風通しが悪い」といった組織風土の問題について取り上げます。

 現代の職場環境において、これからの未来を支える若手社員に成長と活躍の場を提供することの重要性は誰もが認識しているはずです。しかし、実際には多くの若手社員が職場の組織風土に悩み、やむを得ず退職を選択しています。これは企業にとっても大きな損失であり、人手不足が深刻な現代においては特に重大な問題と言えるでしょう。

 特に注意すべきは、「学習性無力感」という心理状態です。これは、若手社員が自らの意見やアイデアを提案しても、それが否定されたり、十分に評価されなかったりすることで、「自分の意見は価値がない」と感じるようになり、結果として意見を言わなくなってしまう状態を指します。このような環境では、若手社員のやる気を削ぎ、結局は有能な人材が離れていくことになります。

 では、若手社員が活躍しやすい環境をどのようにして作ればよいのでしょうか?ここで紹介したいのは、ある女性行動経済学コンサルタントが提案する「若手が活躍しやすい環境の作り方」です。彼女は、
・1対1でのコミュニケーションの重要性
・発言を褒めること
・若手の意見を積極的に取り入れること
の3つの方法を提案しています。これらの方法を実践することで、若手社員が意見を言いやすく、また、それが評価される環境を作ることができるとのこと。

 さらに、若手ビジネスパーソン自身に向けたアドバイスもあります。それは、「アイデアを出すこと自体に意味がある」ということを常に意識することです。「No idea is a bad idea(アイデアに悪いものはない)」という考え方を持ち、多様な視点からアイデアを出すことが、チーム全体の成果を高めることにつながります。

 このように、若手が活躍しやすい環境を作るためには、組織全体での意識改革が必要です。一人ひとりが互いの意見を尊重し、新しいアイデアを受け入れる文化を育てることが、企業の持続的な成長に欠かせない要素となるでしょう。

 学校現場においてもしかり、であると私は強く感じます。

乱文をお読みいただきありがとうございました。今後も、持続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。



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