2024年2月25日日曜日

生成AIがもたらすもの

 生成AIの活用が教育現場にもたらす変革について、私たち高等学校工業科の教員としても、深く関心を持っています。特に、文部科学省が主催した成果報告会において、パイロット校から報告された実践例は、我々の教育方法に新たな視点を提供してくれました。

これらの報告から、生成AIが教育活動や校務において、学びの質の向上や作業効率の改善に大きく貢献していることが明らかになりました。例えば、英語の対話練習で生成AIを活用することで、生徒は自分のペースで、自分のレベルに合わせて学習を進めることができ、学びに対するモチベーションの向上が報告されています。また、課題解決型の学びにおいても、生成AIとのディベート(壁打ち)を通じて、生徒たちの思考が深まり、自分で考える力が育まれていることが分かります。

しかし、生成AIの活用には、適切なプロンプトの設定や情報活用能力の向上が求められます。これらのスキルを身につけることで、生徒たちはより効果的に生成AIを活用し、自らの学びを深めることができるようになります。

生成AIの活用が進むにつれて、教員の役割も変化してきています。私たちは、単に知識を伝える「ティーチャー」から、生徒が自ら考え、学ぶことを促す「コーチャー」へと進化していく必要があります。この変化は、生徒たちが主体的に学ぶことを促し、思考力や情報活用能力を養う上で重要な役割を果たします。

最後に、生成AIの活用に関しては、生徒たちの思考力を低下させるのではなく、逆にそれをより重要なものとして認識させる効果があることが指摘されています。生徒たちは、AIを活用する過程で、自分たちの考えをより明確にし、深めることができるようになります。

教育の現場では常に進化し続ける必要があり、生成AIはその一助となることでしょう。



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