2023年9月12日火曜日

最近、各地の教育委員会が教員不足に対応するための魅力発信活動に力を入れていることをご存知でしょうか。工業高校工業科としても、これからの教育の未来を担う人材の育成は非常に重要であり、この動きを注視しています。

例えば、宮崎県教委は、中学生を対象に「ひなた教師ドリームカフェ」を開催。このイベントでは、教員の仕事の魅力や実際の仕事風景などを紹介し、中学生たちに教員という仕事への興味を持ってもらうための活動を行っています。

また、静岡県教委は「中高生のための教職セミナー」を10年以上も続けており、これにより多くの中高生が教職の魅力に気づき、教員を目指すきっかけとなっています。

さらに、千葉県教委は、教員養成のための取り組みとして、県立高校に「教員基礎コース」を新設。これにより、高校生から教員としての基礎を学ぶことができるという画期的な試みを進めています。

しかし、現場の声としては、働き方改革の必要性を訴える声も多く上がっており、働く環境の整備も今後の課題として残されています。

私は、民間企業での勤務経験を経て、教員となりました。それぞれの職場には独自の文化や魅力がありますが、教員として働く魅力とは何でしょうか。

私が特に感じているのは、教員には「早い段階で自己裁量権による活動が行える」という点です。多くの企業では、新入社員や若手が大きなプロジェクトに関わる機会は少ないものです。しかし、教育現場では、一人ひとりの教員が持つ役割、影響力は非常に大きく、初めて教壇に立ったその日から、生徒たちの人生に影響を与える責任と機会をもつことができます。

このような自己裁量権を持つことで、教員は教育の質を向上させるための新しい方法や教材を自ら選ぶことができます。また、その実践を裁量権のもと、すぐに生徒たちに行い、そのフィードバックをすぐに得られることで、高いやりがいを感じる瞬間も多くあります。

もちろん、前段でも触れたように、働き方改革や教育環境の改善も急募の課題としてあります。しかし、そうした問題を乗り越えてでも教員として働き続けたいと感じる瞬間が、この職には数多く存在するのです。

これからも教員の育成や教育環境の改善に注力していきたいと考えております。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ありがとうございました。

 皆様に重要なお知らせがあります。これまで私が務めてきた本校電気科主任として、教育や最新の工業技術トレンドに関する情報を発信してきたこのブログですが、人事異動に伴い、私は多度津高校への異動となりました。それに伴い、このブログの更新を終了することとなります。 サイトの運営は次の科...