2023年8月12日土曜日

北欧の教育現場におけるChatGPT等の生成AIの利用

 最近、北欧の教育現場で話題となっているのが、生成AI、特に「ChatGPT」のような技術の利用に関するものです。実際、私も最近この情報に触れ、非常に興味を持って取り組みを追っております。

スウェーデンの学校教育庁は、試験時のカンニングのリスクが高まることを懸念して注意喚起を行っています。生成AIは非常に高度な文章生成能力を持っているため、生徒が個人情報を入力することなく、正確な回答やレポートを即座に生成することが可能です。このため、生成AIが学生の課題や試験回答を書いたのか、それとも生徒自身が書いたのかの判別が難しくなってきました。

一方、大学生の間でのアンケート調査によれば、半数以上の生徒が生成AIの利用に前向きであることが明らかとなっています。技術の進化とともに、生徒たちの考え方や取り組み方も変わってきているのかもしれません。

私たち工業高校の教育現場でも、このような技術の波が迫ってくることは避けられないでしょう。ただ、私たちはこの技術を拒絶するのではなく、どうやって生徒たちの学びの中で上手に活用していくか、その方法を模索していかなければなりません。

私は、生成AIを適切に活用すれば、生徒たちの学びが更に深まる可能性があると信じています。技術の進化は止められませんが、それを上手く取り入れ、生徒たちのための最良の学びの場を提供することが私たち教員の使命だと考えます。

これからも、新しい技術や情報に敏感になりつつ、生徒たちの学びの質を高める取り組みをしてまいります。

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