2023年7月24日月曜日

教育に対する新しい視点

先日、さいたま市前教育長の細田眞由美氏の記事を読みました。その中で、細田氏が教育の未来を考える上で重視するポイントを共有させていただきます。

細田氏は、教育現場において*1ブレストによるアイデアの出しや*2エバンジェリスト制度の導入など、新しい取り組みや仕組みづくりが非常に重要であると強調しています。これは、単に伝統的な教育方法に固執するのではなく、時代の変化や技術の進歩に合わせて、新しいアプローチや手法を取り入れることの大切さを示しています。

そして、彼女が特に注目するのは、AIやデジタル技術の活用に関する点です。多くの人がAIやデジタル技術を教育現場での効率化や革新の道具として考えがちですが、細田氏は違った視点を持っています。彼女は、これらの技術を活用するには、人間自身が良質なコミュニケーション力を持つことが必要だと説いています。これは、教育者や学生たちが、人と人との関わりを大切にし、相手の意見や考えを尊重する姿勢が求められることを示唆しています。

さらに、彼女は量的な働き方改革だけでなく、質的な働き方改革も求められているとの立場を取っています。これは、単に効率的に仕事を進めるだけでなく、その背後にある価値や意義を見つめ直し、より質の高い教育を提供するための改革が必要であるとの意見です。

私も常々から念頭に置いていることと、細田氏の言葉に非常に共感を覚えました。総合高校としての教育の質と、それを支える仕組みを常に見直し、時代に合わせた教育を提供していく必要があると感じています。これからも、細田氏のような先見の明を持った方々の意見を参考にしながら、より良い教育環境を目指して参ります。


*1 ブレストとは、ブレインストーミング(brainstorming)の略で、複数の参加者が自由にディスカッションを行い、アイデアをどんどん出していくことで、新しい考え方や解決策を出していく手法のことです。従来の会議などとは違って、既存概念や先入観にとらわれずに自由に発言することで、お互いの発想を利用して新たなアイデアを生み出すことができるという考えに基づくものです。ブレストの目的は、より多くのアイデアを出すことで、ブレスト中は参加者の発言に意見したり批判を行ったりしてはいけないとされています。

*2  IT業界では、技術的話題を社内外に分かりやすく説明・布教する使命を持つ「テクニカルエヴァンジェリスト」という職業も存在している。





 

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