先日、GIGAスクール構想に焦点を当てた校長サミットが開催されました。埼玉県戸田市の教育長や東京学芸大学の教授、上智大学の教授といった様々なバックグラウンドを持つ専門家たちが集まり、これからの学校教育に何が必要か、という非常に重要なテーマについて議論が交わされました。
AIと教育の限界
AIが教育にもたらす影響は大きいですが、その限界も確実に存在します。例えば、AIは情報を整理したり、疑問に答えたりする点では優れていますが、"思いやり"や"共感"といった人間特有の資質を教えることはできません。工業高校においても、技術の進歩とともにAIの活用が進む一方で、人間が持つべきスキルを育成する教育が今後ますます重要になってくると感じています。
コンピテンシーベースの教育
今後は「知識を詰め込む」教育から、実際に行動できるスキルを身につける「コンピテンシーベース」の教育が求められます。工業高校でいうと、実際の機械を触ることでしか得られない技術や、困難な状況で冷静に判断を下す力などがそれに当たるでしょう。
真実を見抜く力
子どもたちがインターネットの海で自ら真実を見抜く力を身につける必要があります。この力は、教科書だけでなく、多角的な視点から情報を整理、分析する力として必要です。工業高校でも、機械やソフトウェアの仕組みを理解するだけでなく、その背後にある目的や社会的影響を考察する教育が重要となります。
終わりに
今回のサミットで議論されたポイントは、工業高校にも大いに関連しています。技術だけでなく、人間力も育む多角的な教育が、これからの時代に適応するためには不可欠です。私たち教員は、このような進化するニーズに応えられるよう、日々勉強と努力を続けていきたいと思っています。
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