先日、「Tokyo Education Show」という教育研究フェスが東京学芸大学で開催されました。このイベントはオフラインとオンラインのハイブリッド形式で行われ、多くの教育関係者が参加しました。特に興味深かったのは、新時代の教育と教員キャリアについての議論です。今回は、その内容についてお伝えしたいと思います。
新たな教育の風:広島桜が丘高校の桐原副校長
驚くべきことに、広島桜が丘高校の桐原琢副校長は新卒1年目でその役職に就任しました。彼が進める教育改革は、「自考自創」を新たな教育理念として掲げ、生徒が「自分の人生を創り出す力」を身につけることを目的としています。
彼の言によれば、教育現場で一般的な「定期テスト」や「教員主導の行事」などは廃止し、生徒主導で行事を運営し、成績も教員と生徒でつけるように変更しているとのこと。これは、生徒一人ひとりの個性や能力に焦点を当て、多様性を尊重する新しい教育スタイルと言えるでしょう。
教員の挑戦と視野:日野田校長のメッセージ
日野田直彦校長もまた、教員のキャリアについて独自の視点で語りました。彼によれば、「キャリアを極めることも重要だが、時には全て捨てて新しい視点を持つことも大事」とのこと。これは、教員が時代の変化に柔軟に対応するためには、常に新しい挑戦と視野の拡大が必要であるというメッセージです。
私たち工業科で考えること
このような新しい動きに触れると、私たち工業科でも進化し続ける必要があると強く感じます。技術や知識は重要ですが、それだけでは不十分です。生徒たちが多様な価値観やスキルを持ち、自分自身で考え行動できるように、指導方法も進化させなければなりません。
何より重要なのは、生徒たちが「生きたいように生きられる力」を育むこと。そのためにも、私たち教員が挑戦し続け、新しい教育スタイルに柔軟に対応することが求められています。
最後に、桐原副校長が強調したように、「教員とは、挑戦し続ける人、常にアンテナを張っている人、生徒を信じて待てる人、そして何より、楽しんでいる人」であるべきだと私も思います。新しい時代の教育界で、私たちが果たすべき役割について、これからも取り組んでいきます。
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