最近の環境教育に関する動きについての興味深い情報をお伝えしたいと思います。
環境教育等推進専門家会議にて、学校を中心に持続可能な地域づくりへの取り組みが報告されました。これは、私たちの学びの場が地域社会と連携し、より良い未来を築くための役割を果たす素晴らしい例です。
北海道の羅臼小学校では、地域の宝、昆布漁師から直接昆布の切り方を学びました。子供たちはその経験を基に「こんぶ図鑑」を作成し、昆布の価値や地域の文化を伝える素晴らしい取り組みをしています。
また、新渡戸文化中学校・高校では、従来の修学旅行とは一線を画す方法を導入。持続可能な取り組みを実践する自治体を訪れるスタディツアーを実施しています。このような取り組みは、生徒たちに持続可能な社会を形成するための具体的な方法や考え方を学ぶ大きな機会となっています。
そして、周防大島高校では、学校の枠を超えた取り組みを見ることができます。生徒のアイデアが産官学のステークホルダーによってサポートされ、地域循環共生圏づくりのプラットフォームが構築されています。
これらの実践は、私たち教員が学びの場をどのように捉えるべきか、そしてどのように地域と連携して教育活動を進めるべきかを示してくれます。環境教育の課題として、質や効果を高めるには教師のアンテナの質を高める必要があります。ただ学校現場は教師の異動があり、環境教育の目的を共有し続けるのが難しいとされています。異動してすぐにアンテナを高くする教師もいますが、教師の力量に左右されてしまう面は往々にしてあります。外国語教育が入ってきたり、ICT教育が入ったりと、『総合的な学習の時間』にまで教材研究をする余裕が生まれないのが現実としてあります。そのため前年度と同じ活動に陥りやすいのが現状です。
「環境教育をいかに持続可能にしていくか」と、教員の負担の大きさの解決が重要です。
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