2023年8月4日金曜日

アクティブな挑戦

 最近、放送された番組に深く引き込まれました。その番組では、高等専門学校(高専)の生徒たちがAIを駆使したユニークなビジネスモデルを発表し、自らのアイディアをシェアしていました。特に印象的だったのは、大学の教授でもあるAIの第一人者が放った一言です。

「大学生は考えるけど、手を動かさない。高専生は手が動いている。」

この言葉は深い意味を持っています。大学教育はしばしば理論や抽象的な知識に重点を置くことが多い。対照的に、高専や工業高校の教育は実技や実践的な技術を中心に据えています。これは、実世界での「ものづくり」や「ひとづくり」のプロセスにおいて、トライ&エラーを繰り返し、直接手を動かして学ぶことの価値を強調しているからです。

実際、ものづくりの現場では、紙上の理論だけでは対応できない様々な課題や障壁が立ちはだかります。それを乗り越え、実際の製品やサービスを生み出すには、繰り返しの実験や実践的な経験が必要です。高専生や工業高校生は、そうした実践的な経験を日常的に積み上げているため、新しい技術やツール、特にAIのような革命的な技術を取り入れる際にも、迅速にアイディアを形にすることができるのです。

最後に、この番組を通して感じたのは、未来のものづくりやビジネスのシーンは、学歴や背景よりも、挑戦する姿勢や実践的な経験を持つ若者たちによって形作られるであろうということ。私たちが目の当たりにする未来は、彼らの手によって築かれるものであり、それは非常に楽しみです。

これからも、高専生や工業高校生のような実践的な経験を持つ若者たちの挑戦を応援し、彼らの創造力や熱意を社会全体でサポートしていく必要があると感じます。

Dコン2023(全国高専ディープラーニングコンテスト)

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