2023年8月31日木曜日

生成AIと工業高校教育

 皆さん、こんにちは。今日は2学期の始業式。

今回は、これからの社会の大きなターニングポイントと考えている生成AI(人工知能)が工業高校の教育、そして一般的な労働環境にどのような影響を与えるかについてお話ししたいと思います。

生成AIは医療からエンターテイメント、さらには教育の現場まで多岐にわたる産業でその利用が進んでいます。この技術の進化は、仕事に対する新しい視点やアプローチをもたらし、ポジティブなチャレンジの機会とも捉えられます。例えば、生成AIを活用して工業デザインのアイデアを生み出す、または複雑な数学的計算を効率的に解くといった具体的なアプリケーションが考えられます。

最近、国際労働機関(ILO)が生成AIに関するレポートを公表しました。そのレポートでは、生成AIが労働を「破壊する」のではなく、「補完する」可能性があるとの見解が示されています。これは極めて重要なポイントであり、我々教育者も考慮しなければならない事柄です。

もちろん、生成AIには課題も多く存在します。労働の代替という側面や、データの取扱い、倫理に関する問題など、解決しなければならない問題も多々あります。特に工業高校で扱うような技術職においては、AIが作業を効率化する一方で、人の仕事が減る可能性も考慮しなければなりません。

工業高校としては、このような新しい技術の影響をしっかりと理解し、生徒たちに正確な知識とともに、倫理的な視点も教える必要があります。生成AIの存在を知り、それに対応するスキルを持つことが、今後の社会で生き抜くための重要な武器になると確信しています。

残念ながら、香川県は生成AIにおいては消極的姿勢と言わざるを得ないのが現状です。生成AIは、ポジティブなチャレンジの機会をもたらす一方で、もちろん、労働の代替や倫理面などの課題も有します。

工業高校教育においても、この新しいテクノロジーをどのように取り込むかが問われています。

我々教員は、生徒が未来で直面するであろうこれらの課題に対処できるよう、教育の質を高める責任があります。そのためには、テクノロジーを恐れず、使ってみてその有用性をスピーディーに判断できる環境が必要である、と強く願うのみです。

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