2024年3月21日木曜日

ありがとうございました。

 皆様に重要なお知らせがあります。これまで私が務めてきた本校電気科主任として、教育や最新の工業技術トレンドに関する情報を発信してきたこのブログですが、人事異動に伴い、私は多度津高校への異動となりました。それに伴い、このブログの更新を終了することとなります。

サイトの運営は次の科主任に引き継ぐことになりました。新たな主任も情熱を持って仕事に取り組む方ですが、私のような具体的な情報発信スタイルを継続することは、さまざまな理由から難しいかもしれません。私としては、これまで築いてきたコンテンツや方針を可能な限り共有し、スムーズな移行を支援したいと思っていますが、運営の方針や内容には変化が生じることをご了承ください。

このブログを通じて、教育や技術の進化、そして心温まる話題について共有できたことは、私にとって非常に貴重な経験でした。

異動は新たな挑戦となりますが、これまでの経験を活かし、新しい場所でも教育と技術の発展に貢献できるよう努力して参ります。そして、何か新しい形で情報発信ができればと考えていますので、今後も温かく見守っていただければ幸いです。

最後に、これまでのご愛読、本当にありがとうございました。多くの方々との出会いや交流は、私の大切な宝物です。引き続き、科主任として後任の方がこのサイトを通じて情報を発信していくことを支援していきますので、変わらぬご支援をお願いいたします。

iPadのさらなる活用

 私は電気科の主任で、気になるトピックに基づいて自由に書き留めます。今回のテーマは、学校教育でのデジタルデバイスの活用についてです。私たちの学校では特に、一人ひとりの生徒がiPadを持っており、このデバイスを授業だけでなく日常生活でも活用する方策について考察します。

この考えを具現化する素晴らしい例が、東京都品川区の「ヤングケアラー相談ツール」の導入です。品川区では、区内の公立学校の生徒全員が使用する一人一台の端末にこのツールを設置しました。このツールは、困っている子供たちが自分の状況を気軽に共有し、必要なサポートを受けられるようにするためのものです。端末のSOSフォルダ内に設置されており、質問を入力するだけでその内容が子供家庭支援センターに直接送信されます。

この取り組みから、一人一台のデバイスが学習のサポートだけでなく、生徒の日常生活の課題や困りごとに対応する重要なツールになり得ることを学びました。私たちの学校でも、授業以外の時間にiPadを活用することができれば良いと考えています。例えば、特別な支援が必要な生徒のための相談窓口を設けたり、学習支援やメンタルヘルス、キャリア相談など、生徒の多様なニーズに応えるプラットフォームを開発していければと考えています。

デジタルデバイスの導入は、教育現場で革新的な変化をもたらすだけでなく、生徒一人ひとりが直面する個別の課題に対する解決策を提供する手段となります。私たちの学校では、これらのデバイスを単なる教材としてではなく、生徒が自己実現を図るためのサポートツールとして位置づけ、彼らの成長と発展を全面的にサポートしたいと考えています。

読んでいただきありがとうございます。今後も継続的に書いていきますので、お時間があるときにぜひ読んでください。



2024年3月18日月曜日

生成AIパイロット校

 電気科主任として、私が気になるトピックを自由に書きます。

今回のブログでは、学校現場での生成AIの活用について、千葉県船橋市立飯山満中学校の事例を通じて考察します。この学校は、文部科学省から指定されたパイロット校の一つとして、2023年11月以降、授業や校務で積極的に生成AIを活用してきました。生徒たちが感じた可能性や課題、そしてこれから必要な力について、興味深い話を聞くことができました。

特に注目すべきは、生徒たちが「生成AIに細かい指示を出すことの重要性」を実感していることです。例えば、俳句を作る授業で、生成AIに指示を出して作成した俳句が、生徒たちに高く評価されたエピソードは、生成AIが人間の感情やリズムを理解できる可能性を示唆しています。また、授業での課題作成プロセスにおいて、生成AIとの「壁打ち」を通じて、生徒たちが自身の考えを深め、より良い提出物を作成できるようになったという事例もあります。

しかし、生徒たちは生成AIやICTの活用に際して、「完全に依存するのは良くない」という認識も持っています。生成AIなしで文章を書くことに苦労した経験や、ICTに頼りすぎて漢字が書けなくなったと感じた瞬間など、デジタルツールの適切な使い方についての学びが見られます。

新学習指導要領の全面実施やGIGAスクール構想の下で進められた個別最適な学びや協働的な学びへの転換は、生徒たちが自身の学習スタイルに合わせて学び、成長することを可能にしています。これは、高校入試への準備だけでなく、生徒一人ひとりの能力を最大限に引き出す教育のあり方を模索する上で大きなヒントを与えます。

生徒たちが今後必要だと感じている「さまざまなことを見極める力」「正確に言葉にできる力」「コミュニケーション能力」は、技術が進歩する社会において、非常に重要なスキルです。これらは、情報を批判的に考え、自分の意見を適切に表現し、他者と協力して問題を解決する能力を含んでいます。これらのスキルは、生成AIやICTを活用する上での基盤となり、より良い学びと成長につながります。

教育現場では、技術の進化を取り入れつつも、それに頼り切るのではなく、人間としての基本的なスキルや能力を育むことの重要性を再認識する必要があります。生成AIやICTの進歩は、教育の可能性を広げる一方で、それらをどう活用するか、教育者や生徒自身にとって新たな課題を提起しています。

文章をお読みいただきありがとうございました。今後も、継続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。



金融リテラシー

 電気科主任として、注目しているトピックに基づいて自由に書きます。

最近、過去最高の株価や組合と企業の賃上げ交渉の結果など、デフレ脱却の兆しを目にすることが増えてきました。今現在学校で学んでいる生徒たちは、やがてお金を稼いで生計を立てることになります。

最近、日本財団が国内の17〜19歳の若者に対して行った調査から、「金融リテラシー」への興味が高まっていることが明らかになりました。金融リテラシーとは、適切な金融判断を下し、金融資源を効果的に管理するための知識やスキルを指します。この調査結果は、教育現場でのカリキュラム内容や教授法に重要な示唆を与えます。

調査結果からは、男女間で学びたい内容への意識に違いがあることが注目に値します。男性は「周囲の人とのコミュニケーションの方法を身につけること」を最も重視し、一方、女性は「金融リテラシー」の習得を最も重視しています。この違いは、社会進出後の役割や関心事に対する男女の視点の差を反映していると思われます。

金融リテラシー教育が重要とされる理由は、現代社会が複雑化し、個々の人々が直面する金融関連の選択が増えているからです。若者が金融知識を身につけることは、将来的に自身の資産を守り、増やすために必須です。さらに、このような知識は個人の経済的自立だけでなく、社会全体の経済的健全性にも寄与します。

しかし、現在の教育現場では、金融教育が十分に行われていないという問題が指摘されています。義務教育のカリキュラムには基本的な算数や数学は含まれていますが、実生活で直面する金融の問題について学ぶ機会は限られています。例えば、税金、保険、貯蓄、投資などの基本的な金融商品についての知識は、生徒たちが社会に出た後に直面する現実的な問題です。

私たち教育者が目指すべきは、生徒たちが将来社会で直面する様々な課題に対して、自信を持って対処できるような教育を提供することです。これには、学問的な知識だけでなく、金融リテラシーやコミュニケーションスキルなど、生活に必要な様々なスキルをバランスよく組み込む必要があります。

金融リテラシー教育を強化することで、生徒たちは自分の未来についてより深く考え、計画を立てることができるようになります。また、社会が直面する経済的な問題に対して、より積極的に関与できる市民を育成することも可能になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後も、持続的に書き続けますので、お時間が許す限りお読みください。



2024年3月17日日曜日

アフターコロナ

 私、電気科の主任、は気になるトピックを元に自由に書きます。

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が行った「学生生活実態調査」によれば、約半数の大学生が学業や日常生活で文章生成AIを利用していることが明らかになりました。この結果は、技術の生活への浸透度と教育の未来に重要な示唆を与えています。

今回の調査からは、1983年以降で最も「充実している」と感じる学生の割合が高まったことがわかりました。これは、コロナ禍が落ち着き、通常のキャンパスライフが徐々に戻ってきた結果と考えられます。対面授業の増加やサークル活動の制限解除など、学生生活の質が向上したことが大きな要因です。

しかし、経済的な不安を感じる学生も少なくありません。下宿生への仕送りの減少や、奨学金返済の不安など、学生が直面する課題は依然として存在しています。そんな中で、約46.7%の学生が文章生成AIを利用した経験があると回答しました。最も多い利用目的は「論文・レポートの作成の参考」で、次いで「翻訳・外国語作文」「相談・雑談相手」が続きます。このデータから、学生が新しいテクノロジーをどう学びや生活に取り入れているかが見えてきます。

高等学校教育に目を向けると、新しいテクノロジーの導入に対する期待が高まっています。高校生もまた、学習プロセスや日常生活で新しいテクノロジーを活用し、豊かで効率的な学習環境を望んでいます。例えば、授業でのVR(仮想現実)の活用、実験のシミュレーション、プログラミング学習のための最新ソフトウェアとハードウェアの導入などがあります。これらの技術は、学生の学習意欲を刺激し、知識の吸収を促進し、未来の社会で必要とされるスキルの習得にもつながります。

文章生成AIのような技術が教育現場にもたらす影響は大きく、これからの教育方法に変革を促すでしょう。学生は、知識を得るだけでなく、新しい技術を使いこなす力も必要とされています。この技術を活用することで、学習効率の向上や新しい学習の機会が生まれる可能性があります。

散文をお読みいただきありがとうございました。今後も継続的に書きますので、お時間がありましたらぜひお読みください。



2024年3月14日木曜日

「現在」を作ってくれたのは先輩「未来」を創るのは自分たち

 電気科主任として、私が注目するトピックに基づいて自由に書きます。今回は、ある有名な寿司屋の大将から学んだ、「学び」に対する深い考察を共有したいと思います。彼は、技術や知識を「教えてもらう」のではなく、自発的に「盗む」ような姿勢で学ぶ重要性を説いています。この考え方は、寿司職人だけでなく、私たちが日々の教育現場で追求すべき学びの姿勢を示しています。

現代の教育現場では、「教えてもらっていないからできない」「習ってないから」という言葉をよく耳にします。しかし、真の学びとは、与えられた知識を受け入れるだけでなく、自分で求め、自分で考え、苦労して得た知識や技術こそが、深く身に付き、忘れられないものになると思います。

先輩たちが築き上げた、世界から評価される「日本のもの」。これらは、彼らが自ら考え、試行錯誤を繰り返し、苦労して培った技術や知識の結晶です。そして、これらを未来へと繋げていく責任が、今を生きる私たちにはあります。

幼少期に子どもたちは、何にでも興味を示し、「どうして?どうして?」と探究心を持って学びます。しかし、大人になるにつれて、多くの人が学習意欲を失いがちです。これはなぜでしょうか。一つの理由は、学びを「教えてもらうもの」と捉えてしまうことにあるのかもしれません。自分で学び、自分で答えを見つけ出す過程で得られる達成感や喜びを忘れてしまうからです。

私たち教育者は、生徒たちに、知識を「教える」だけでなく、自らが「学び取る」姿勢を育むことが求められています。教室内だけでなく、生徒たちが日々の生活の中で自ら問題に気づき、解決策を見つけ出す力を養うこと。これこそが、彼らの成長と成功の基礎となるでしょう。

長文をお読みいただきありがとうございます。今後も、継続的に書いていきますので、お時間があるときにぜひお読みください。

2024年3月13日水曜日

本当に大切なものは「見えない」

 電気科主任の私が気になるトピックを元にきままに書きます。

今日は、「本当に大切なものは見えない」という、ある病院の理事長の言葉に触れてみたいと思います。この言葉は、我々の生活に密接に関わる「空気」「風」、そして私たちが日々扱っている「電気」、何よりも尊い「命」についての深い洞察を与えてくれます。

教育の現場に立つ私たちは、学生たちに知識を教えることが主な仕事だと考えがちです。しかし、知識や技術の習得だけが教育の全てではありません。生徒たちに、目に見えないけれども、この世で最も大切なものの価値を理解させることも、重要です。

お金で買うことができないもの、それは「空気」や「風」のように身の回りに満ちている自然の恵みであり、また「電気」のように私たちの生活を支える基盤であり、最も重要な「命」自体です。これらは日々の生活の中で意識することが少ないかもしれませんが、実は私たちの生活に欠かせない要素です。

「電気」は私たちの専門分野として取り扱いますが、それがなければ現代社会は成り立たないほど、私たちの生活に深く根ざしています。電気は見えないため、その存在を意識しにくいですが、日々の生活を豊かにし、安全を守り、さまざまな技術の進歩を支えています。

生徒たちには、技術や知識を学ぶことの大切さを伝えると同時に、目に見えないものの価値も教えているつもりです。お金で買えないものの価値を理解し、大切にする心を育てることで、彼らがより豊かな人生を送るための基盤を作り、ひいてはこれらが社会をつくっていくでしょう。

乱文をお読みいただきありがとうございました。今後も、持続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。

2024年3月12日火曜日

「捨てる」決断

電気科主任の私が気になるトピックを元にきままに書きます。

今回は、「捨てる決断が未来を切り開く」について考えてみたいと思います。ある会社の経営者が、これまでの経営を振り返り、自身が行った決断を分析したところ、成功につながった決断はすべて「引き算」の決断、つまり何かを捨てることで得られたものだったという話です。社員からは、何かをやめる提案に対して「これまでの苦労を考えてください」という反対の声が上がるものの、ところがなぜか「加える」決断には反対が少ないという。しかし、経営者は、捨てる決断を未来を得るための必要な選択と捉えました。

この話は、教育や技術開発の分野においても非常に重要な示唆を与えてくれます。現代社会は、情報過多で変化が激しく、不確定要素が多い環境です。古いものや非効率なものを捨てる決断もまた、成長や進化に不可欠なのです。

例えば、教育現場では、古い教育方法やカリキュラムを見直し、生徒たちが今の時代に合ったスキルを身につけられるような新しい学習スタイルを取り入れることが求められています。また、工業技術の分野でも、古い技術やプロセスを見直し、より効率的で持続可能な方法に移行することが、企業や社会の持続的な発展に寄与します。

このように、「捨てる」ことは決して簡単な決断ではありません。特に、過去の努力や資源が投入されたものを捨てる決断は、多くの反対や躊躇を生むことがあります。しかし、長期的な視野で未来を見据え、現状に満足せず常に進化し続けるためには、このような「引き算」の決断が必要不可欠なのです。

未来を切り開くためには、新しいものを加えることと同じくらい、古いものを捨てる勇気も必要です。このバランスを見極め、適切な決断を下すことが、経営者、教育者、技術者に求められる資質だといえるでしょう。未来への一歩を踏み出すために、何を捨て、何を取り入れるか。それを決めることが、未来の始まりなのです。

乱文をお読みいただきありがとうございました。今後も、持続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。

2024年3月11日月曜日

東京ディズニーランドで見た日本の心

 今日は、ちょっとした心温まる話をシェアしたいと思います。これは、私がYouTubeで見つけた、東京ディズニーランドで起きた出来事に関するものです。内容が深く心に響き、私たちが日々忘れがちな「思いやり」と「ホスピタリティー」の大切さを改めて感じさせてくれました。

話の主役は、10歳の娘さんを病気で亡くされたイギリス人の両親。彼らが東京ディズニーランドを訪れた際のエピソードです。この両親は、イギリスで3人で見ていた際に、一人娘が絶対に食べたい願っていた東京ディズニーランドのお子様ランチを注文しました。その時のディズニーランドのキャストの対応が、非常に心に残るものだったそうです。

本来、大人が注文することを許されていないお子様ランチの注文に対して、キャストはただ食事を提供するだけでなく、娘さんへの深い配慮を示し、彼の心の傷に寄り添う形で対応したとのこと。この行動は、ただのサービスを超えた、日本特有の「おもてなし」の精神を示しています。訪れる人々一人ひとりの背景や感情に敏感であり、それに対して最大限の配慮をする。これこそが、日本人のホスピタリティーそのもの。

他にも、東京ディズニーランドではパレード時にも、後ろの人たちがよく見えるように前の方にいる人たちが自発的に座るという素晴らしいマナーがあります。これは、自分だけでなく他者への思いやり、共に楽しむための心遣いを表しています。個人の楽しみを追求するだけでなく、周りの人たちとの幸せを共有することの大切さを、私たちに教えてくれます。

この2つのエピソードから、私たちは多くを学ぶことができます。我々教員は、ことさら技術や知識を教えたがります。しかし、このような日常生活で忘れがちな、思いやりやおもてなしの心。自分の行動が他人にどのような影響を与えるか、常に考え、行動することの重要性。これらが本来、私たちが子どもたちに教えるべき、大切な価値観の一つです。

東京ディズニーランドのキャストや訪れる人々の行動から示される、この美しい「日本の心」を、私たちも日々の生活の中で実践し、次世代に伝えていくべきだと改めて感じました。

2024年3月10日日曜日

独創力について

 今日はある本に書かれていた「独創力」に関する考察。この話は、教育者の視点からも非常に示唆に富んでいました。

特に印象的だったのは、ある人が子をもつ女性に「お子さんに独創力をつけさせたいですか?」と問い、「はい」と答えた女性に「そのためにどうしますか?」の問う。それに対し「子供がやりたいようにさせます」という回答。

この本は次のように書いてありました。
独創力を育むためには、三つの重要な要素が必要。まず、「やりとげると決めたことは必ずやる」ことで自己規律を養い、目標に対するコミットメントを示すこと。次に、「歴史から学ぶ」こと。過去の成功や失敗から得られる教訓を活用し、新しいアイデアやソリューションを生み出すためのインスピレーションを得ること。そして最後に、「世に認めてもらうために、ネットワークをしっかり築き、よい人間関係を構築しておくこと」。

この話は、放任主義が独創力を育む唯一の方法ではないことを明確にしています。実際、自由に行動させることが独創力の鍵であるならば、すべてのチンパンジーもまた独創的であるはずだと。独創力はもっと複雑な要素の組み合わせから生まれるものであり、自己規律、歴史への理解、そして良好な人間関係がその土台を形成します。

現代の高校生たちを見ていると、この三つの要素がどれも彼らの成長と成功に不可欠であることが明らかです。私たち教育者には、独創力を単なる自由な発想としてではなく、目標達成のための自己規律、過去からの学び、そして人との関わりを重視することで、生徒たちは未来にわたって価値ある貢献を社会に提供できるようになるはず。

2024年3月7日木曜日

ドラッカーの教え

 電気科主任の私が気になるトピックを元にきままに書きます。

ピーター・F・ドラッカーの『経営者の条件』は、タイトルに反して、経営者だけでなく、様々な立場の人々に示唆を与える一冊として知られています。半世紀以上前の本にも関わらず、その普遍的な内容で今日まで多くの人に読まれ続けています。ドラッカーが提唱する「成果を上げるための考え方」は、特に教育現場での応用に興味深いポイントが多く含まれています。

ドラッカーは、頭が良いだけでは成果を出せないと指摘しています。重要なのは、成果を上げるための体系的な作業を理解し、実践することです。教育現場で考えれば、生徒たちがただ知識を詰め込むのではなく、その知識をどう活用していくかが重要になります。学ぶ内容を生徒一人ひとりの興味や強みに合わせてカスタマイズすることで、より深い理解と成果につながる学習が可能になります。ICTのおかげでこの個別最適化がかなり容易になりつつあります。

また、ドラッカーは組織としての成果に焦点を合わせることの重要性を説いています。教育においても、個々の生徒の成功だけでなく、クラス全体や学校としての成果をどう上げていくかが問われます。生徒一人ひとりがどのような貢献ができるかを理解し、それを教育プログラムに取り入れることで、より豊かな学習経験を提供できるようになります。

ドラッカーが指摘する「成果をあげるための能力」は、教育現場においても非常に重要です。知識を与えるだけでなく、生徒たちが自ら考え、行動し、成果を出せるように導くことが今日の教育者に求められています。これは、生徒たちが将来、どのような職業に就いたとしても役立つ能力です。

生徒たちだけでなく、私たち教育者自身も、ドラッカーの考え方を学び、実践することで、より良い教育の提供が可能になるでしょう。

乱文をお読みいただきありがとうございました。今後も、持続的に書いていきますので、ぜひお時間があればお読みください。



ありがとうございました。

 皆様に重要なお知らせがあります。これまで私が務めてきた本校電気科主任として、教育や最新の工業技術トレンドに関する情報を発信してきたこのブログですが、人事異動に伴い、私は多度津高校への異動となりました。それに伴い、このブログの更新を終了することとなります。 サイトの運営は次の科...